#002 20年を超えて愛用している包丁

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調理器具

最初の一本 有次 平常一品ツバ付三徳庖丁

20年以上前に日本橋高島屋の中に入っていた京都 有次で購入しました。

当時憧れていた料理研究家の有元葉子さんが京都 有次の包丁を絶賛されていたと記憶しています。

一人暮らしをする際に、長く使えるよいものをと思い、お店の方に相談したところ、

まず一番最初はこちら、と勧めていただきました。

その後ペティナイフや出刃包丁なども気になって、相談したところ、

「まだ早いです。まずはこの一本を使いこなしてからで大丈夫」と。

少しだけいたずらっぽい笑顔で、柔らかい口調で、断固として断られてしまいました。

今思い出しても面白くて、ありがたい思い出です。

平常一品 有次 と書かれたこの包丁。

佇まいも凛として美しく、緊張しながら、遠慮しながら使いはじめたことを思い出します。

切れ味は20年たった今も、使うたびにさすが!としか言えない気持ちよさがあります。

どんなに疲れていてもこの包丁を使うときは背筋が伸びて、その切れ味に小さく感動して、

都度都度洗い、乾いた布巾で水気を拭いて必ず所定の場所にしまいます。

作業の途中でまな板の上に出しっぱなし、をしないことに普段こまめにそういうことをしないので、

自分が一番驚いています。

日々のお手入れは購入時のアドバイスにしたがって、

一日の終わりに、

平らなところに包丁をおき、スポンジに中性洗剤をつけてよく汚れを落とします。

水気をふきとって、完全に乾かしてからしまいます。

切れ味が落ちてきたと感じたら研ぎますが、毎日のお手入れを行っていれば

数か月に一度の作業です。

京都 有次のお店は日本橋高島屋にはもう入っていないようです。

ホームページをみると、注文はFAXで、となっています。

10年以上前にこの包丁を母に贈った時には

電話でお願いした記憶がありますが、

もしお急ぎでなければ

「京の台所」といわれる錦小路にある錦店に

行かれることをおすすめします。

今はなかなかチャンスがありませんが、京都へいったら必ず

訪れるお店です。

小さな抜型から、銅鍋まで料理にまつわる様々なものがあります。

今もあるサービスかわかりませんが、錦店で購入すると

名入れサービスがありました。

以前訪れた際に茶さじを購入し、

深く考えずに自分の名前をいれてもらいました。

そのそばで、外国から来た旅行客の方が、包丁に「LOVE」と

お願いされていて、名前だけにこだわらなくても自由でいいんだ!

と驚きました。

久しぶりに京都 有次のホームページ(美しいです)をみていたら、

当たり前ですが、20年前に比べて価格が上がっていました。

今ある包丁をきっとおばあちゃんになっても愛用していると思います。

もし何かの理由で買いなおさなくてはいけなくなったとしても、

価格に少しひるみながらも、迷わずこの包丁を選ぶと思います。

長く愛用できる包丁をお探しの方に心からおすすめします。

お読みくださり、ありがとうございました。

今日がよい一日となりますように。

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